北テキサス都市、米国の不動産市場トップ10に圧倒的存在感

WalletHubが発表した「2023年のベスト不動産市場」リストで、北テキサスの都市がトップ10内に複数選ばれています。1位と2位はそれぞれマッキニーとフリスコ、更にDentonは4位、Allenは6位と、北テキサスの都市の存在感が際立っています。

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米国300都市を包括するこのリストは、住宅市場の魅力と経済的な強さを17の主要指標をもとに評価しています。

3位にはテネシー州のNashville、5位はノースカロライナ州のCaryとなりました。一方、テキサス州からの20位以内の入りはAustinのみで、堂々の8位に位置しています。さらに、Fort Worth、Plano、Richardsonもそれぞれ22位、24位、28位で健闘を見せています。

このランキングの背後にあるデータには、家の価値の予測や市場平均日数、賃料と販売価格の比率など、10の「不動産市場」ファクターが考慮されています。住宅の手頃さや人口・雇用の成長率などの経済指標も分析の一部として取り入れられています。

レポートにおいて、北テキサス大学G. Brint RyanビジネスカレッジのJohn Baen博士の見解も紹介されています。彼は、現在の売り手市場においてインフレが大きな影響を持っていると指摘。「多くの投資家はキャッシュで家を購入し、その収益は預金証書よりも高い。税制上の優遇措置や家の価値の上昇も楽しむ一方で、これが家の在庫の減少をもたらしている」と彼は語っています。

最近2年間での家の価格の上昇は収入の増加を大きく上回り、多くの人々にとって家の購入が困難になっています。現状、家を売却する動きは鈍く、新たに市場に参入しているのは最近家を購入した人々や新築の建築業者だけです。

北テキサス、特にダラスエリアの不動産市場の勢いは、今後も持続することが予想されます。

Source: Dallas Innovates

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