DFW空港とプレイノを結ぶDARTシルバーライン、沿線の開発が活発化

2016年10月に承認されたDART 2030交通システム計画 (TSP)において優先プロジェクトとして位置づけられているDARTシルバー ライン・プロジェクトが順調に進んでいます。

SILVER LINE PROJECT MAP by DART (Dallas Area Rapid Transit)

全長26マイル(42キロメートル)のシルバーラインは、DFW空港とプレイの市(Shiloh Rd.)を結ぶ新しい交通システムで、グレープバイン、コペル、ダラス、キャロルトン、アディソン、リチャードソン、プレイノの7都市を横断、合計10駅を結ぶ予定です。また、シルバーラインは、リチャードソン/プレイのレッド/オレンジ ライン、キャロルトンのグリーン ライン、DFW 空港のオレンジ ラインの 3 つの DART LRT ラインと接続する予定です。更にはフォートワースへと延びるTEXRailやデントンまでのDCTA A-trainにも接続できるようになります。

シルバーラインには、Stadler Inc. が製造した最新鋭の車両「Flexity Swift」が導入されます。この車両は、ディーゼル-電気ハイブリッド方式を採用しており、環境に配慮した運行が可能です。各車両に230席が設置され、車両内には、Closed Circuit Television System (CCTV) によるセキュリティシステム、Wi-Fi や充電設備などの設備が整っています。また、車椅子やベビーカーなどの移動がしやすいように、バリアフリー設計がされています。

シルバー ライン プロジェクトの主な目的は、ダラス北部の主要な雇用、人口、活動の中心地へのモビリティ、アクセシビリティ、およびシステムの連携を改善する旅客鉄道接続とサービスを提供することです。

2025年後半から2026年中頃のサービス開始を予定しており、それに向けてその沿線での線路工事に加え、住宅やレストランなど新たな開発も活発化しています。例えば、新たに建設される駅の一つであるCypress Waters (コペル市)ではここ数年でオフィスビルや住宅/アパート、レストランなどが数多くオープンしています。また、UT Dallas駅がキャンパスの中心部にできるため、UTダラスの学生や教職員、地域住民の交通の利便性を向上させ、周辺地域の開発を促進する役割も期待されています。

ダラス地域の交通網を改善し、地域経済の発展を促進する重要なこのプロジェクトの完了が期待されています。

ソース:Silver Line Project ‐ Dallas

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