大都市圏の人口推計、ダラスがトップ【米国国勢調査】

米国国勢調査局の人口推計によると、COVID-19が流行した12ヶ月間に大都市圏の人口動態に大きな影響を与えたのは、国内からの移住であったことが強調されている。

2020年7月1日から2021年7月1日までの推計では、全米56の大都市圏(人口100万人以上)の総面積が絶対的に減少していることが明らかになった。一方、小規模都市圏の人口増加率は過去2年間で最も高く、非大都市圏の人口増加率は過去10年間で最大となった。

これらの変化は、海外からの移民の激減と出生数が死亡数を上回ることにより、米国が少なくとも120年ぶりの低い人口増加率(0.1%)を記録した年に起こった。これらの人口動態要因は全米のほとんどの地域に影響を与えたため、全米の成長鈍化の影響を特定の地域で際立たせたり和らげたりするのに、米国内の移動が最も役に立ったのである。パンデミックの最初の年よりも、国内の移動は、全米のほとんどの大都市圏とその中核となる都市郡において、人口の減少や増加の減少につながったことが明らかになった。

▼大都市圏と非大都市圏の人口の年間成長率(2010年から2021年まで)

2020-2021年に最も人口増加した主要都市圏は、テキサス、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナ、ジョージアなど、サンベルトに位置する傾向がある。

トップはテキサス州ダラス(+97,290)、アリゾナ州フェニックス(+78,220)、テキサス州ヒューストン(+69,094)、テキサス州オースティン(+53,301)。それぞれ、過去2年間のそれぞれの成長率を下回っている。

この傾向の例外は、カリフォルニア州リバーサイドで、2020-21年に成長の上昇を記録している。これは、ロサンゼルスをはじめとするカリフォルニア州沿岸部の都市圏からの転出者が多いためと思われる。

詳しくはこちらを参照ください。

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