COVID-19の影響で多くの都市の人口が減少【最新国勢調査パート1】

2021年国勢調査の結果によると、米国全体で人口の自然減少(一定期間死亡数が出生数を上回る)が見られた。出生数の減少、高齢化、COVID-19パンデミックなどが主な要因のようだ。

自然減少が見られた郡は全米の73%に上り、2022年の55%から上昇した。また国外移住により人口が減少した郡もあったものの、国内移住により人口減少が相殺され、結果的には人口が増加した郡が多くなった。

2021年の特徴として、人口の多い大都市から、小規模郡への人口流失が多く見られたことが挙げられる。都市の人口増加率0.1%に比べ、小規模郡の人口増加率は0.2%と、過去の傾向に逆らう結果だ。

▼国内移住で最も人口減少した都市

ニューヨーク州:ニューヨーク(385,455人)

カリフォルニア州:ロサンゼルス・ロングビーチ(204,776人)

イリノイ州:シカゴ(106,897人)

▼国内移住で最も人口増加した都市

アリゾナ州フェニックス・メサ(66,850人)

テキサス州ダラス・フォートワース(54,319人)

フロリダ州タンパ・セントピーターズバーグ(42,089人)

▼自然減少が顕著だった州

デラウェア州、メイン州、ニューハンプシャー州、ロードアイランド州(東海岸に集中)

関連記事:

【外務省調査】海外在留邦人数が減少傾向、ダラスは2021年に増加!Mar 17, 2022

都市間移住のトレンドはサンベルト地帯に集中Nov 22, 2021

【AUSTIN】米国で人口の多い大都市圏【国勢調査データ】Aug 25, 2021

人々はどこへ移動しているのか 〜人口増加レポートJul 26, 2021

パンデミック関連の人口移動についてのレポート概要Jun 26, 2021

テキサス人口増加・カリフォルニア人口減少、いつまで続く?Feb 1, 2021

2019年米国人口、国内移住の増加が南部の人口を押し上げFeb 1, 2020

2019年米国人口増加率、伸びが鈍化Jan 25, 2020

カリフォルニアを去る人々〜目的地はテキサス州Dec 24, 2019

米国で急成長中している町とは?【テキサス活躍?】Dec 5, 2018

そのほか、人口関連の過去記事もぜひご確認ください。