パンデミック関連の人口移動についてのレポート概要

Cbre.usが、パンデミックに伴う人口移動の傾向について今回レポートを発表した。

要点:

  • COVID-19の状況が悪化し、ソーシャル・ディスタンスの制限が強化されるにつれ、2020年は人口密度と物価の高い地域からの人口移動が見られた。

  • Sun Belt都市(南部または南西部の州)での人口増加が見られた。

  • 2019年に比べ、都市部からの人口移動は15%増加。

  • 人口移動のほとんどが近距離だった。

  • 都市部からの人口移動は、主に裕福で、子供のいない、在宅勤務が可能な若年層だった。

  • パンデミックの終息に伴い、都市部を出て行った人々が低家賃に惹きつけられ都市部にまた戻ってくると予測される。

都市部を見てみると、物価の高い沿岸部の都市からの人口移動が見られたが、パンデミックの終息後はまた同都市部に戻ってくると予測されている。2020年には、ノースキャロライナ州シャーロット、オースティンやダラスなど、南部の州への人口移動が目立った。一方で、パンデミックの助成金のおかげでセントルイスやデトロイトなどの都市からの脱出は最低限度に止まった。これらの都市では、製造、流通などの職種が主なため、在宅勤務が理想的ではないことが、人口の流出を止めたのに対し、サンフランシスコなどの都市では在宅勤務が可能の職種が多いため、人口の流出が目立った。

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30の大都市の中で、サクラメントへの人口移動が最も多かった。そのほとんどがサンフランシスコからだった。下記のグラフは人口の流入と流出を表している。

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