CBRE、第一四半期レポート【第3回】

世界最大の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社「CBRE」の第一四半期レポートが公開された。

本記事は3回目の配信となる。第1回はこちら第2回はこちら

ダラス・フォートワースが投資額をリード 

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ダラス・フォートワースは第 1 四半期のマルチファ ミリー市場の投資額で全都市を抑え一位となった。、 総売上高は 28 億ドルで、米国の全マルチファミ リー市場投資の 7.8% を占めた。 2第1四半期におい てテキサス 4 つの大都市圏の投資額は合計 58 億ド ルであった。
2番目に投資額が多かったのは24億ドルでフェニッ クス。続いて、ロサンゼルスとアトランタが続き、 どちらも 23 億ドルであった。
ニューヨークは例年投資額ランキングのトップを占 めていたが、2021年第 1 四半期には 5 位に降下。 

ダラス・フォートワース市場向上の兆し 

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2021年を迎えCOVID-19のワクチン 接種が急速に進み、米国経済は回復 方向に向かっている。2021年3月時 点で、アメリカ人の1/4以上が少な くとも一回のワクチン接種を受けて いる。全体としてCBREリサーチは 米国経済が2021年に計700万人以上 の新規雇用を生み出すと予想してい る。
労働統計局は2021年3月時点で全米 の失業率が6.0%であると発表。前年 3月に比べ3.33bps(0.03%)高い結果 である。ダラス・フォートワースの 失業率は2021年1月6.5%、2月は 6.8%に上昇、3月は6.5%に戻る結果 であった。 

2021年第1四半期の稼働面積は計3,707ユニットで前四半期から18ユニット差の増加であった。僅かではあるものの、今後の四 半期にとって良い兆候である。物件の売買数は2020年第4四半期より252件減少。ダラス・フォートワースの賃料は2020年第1 四半期と比べ2021年第1四半期は0.3%増加した。
サブマーケットにおいては、特にダラス北及び北⻄地域のマルチファミリー需要が家賃の大幅な伸びを牽引した。ダラス・フ ォートワースのマルチファミリー稼働率は前年比0.53%減少し2021年第1四半期は94.1%であった。全体として賃料及び入居数 の上昇はダラス・フォートワース市場が良い方向に向かっていることを示している。