ファイザー社ワクチン、ブラジル変異株に有効 

ファイザー社のCOVID-19ワクチンがブラジルで急速に広がっている変異株の中和に成功した、とNew England Journal of Medicineの研究結果が報じた

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ファイザー社の科学者らとテキサス大学は、ファイザーのワクチンを受けた人々の血液サンプルから、2回の投与がブラジル変異株と同様の突然変異を意図的にデザインしたウイルスを効果的に中和したという。P.1と名付けられた。

P.1変異体は、南アフリカで最初に発見されたCOVID-19株と共通の変異を持っており、より伝染性の高く免疫保護を逃れると考えられている。しかし、以前に発表された研究によると、ファイザー社のワクチンは南アフリカ株を含む伝染性の高い変異株に対して効果的であることがわかっている。

公衆衛生の専門家らは、より伝染性の高い変異株がさらにCOVID-19ケースを増加させると警告する。この新しいブラジル変異株は1月に発見され、アマゾンへ拡大し、米国を含む複数の国々へ広がった。米国疫病管理センター(CDC)によると、これまでに9つの州で15のケースが確認されているという。