コロナ戦略:いかに感染と闘い、利益を向上させるか

昨年ダラスに拠点を移したAllied BioScience社が、感染の連鎖を断ち切るSurfaceWiseと呼ばれる独自の抗菌表面コーティングを開発した、とダラス・ビジネス・ジャーナルが報じた。同商品は、病院やクルーズ客船、または人通りの多い公共施設での使用を目的としている。

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米国疾病管理センター(C D C)によると、感染の拡大は全米で死亡につながる理由の第3位。さらに開発途上国では死亡理由の第1位。毎年、99,000人が病院での院内感染を起こしている。さらに、Affordable Care Actは、病院での治療中に感染した患者を感染した日から30日以内に再入院させると罰則を科すため、病院側は感染予防のための金銭的投資への動機が十分にある、としている。

同社はSurfaceWiseの開発に繋がった技術の開拓に9年を費やし、2013年に南カリフォルニア州の病院で行った調査では、同商品を使用した8週間で、集中治療室における感染減少の成功率が99%だった、と同社C E Oのマイケル・ルーリー氏は伝えている。同商品は、分子レベルで目には見えないコーティングを行い、病原体が表面に生き残るのを困難にし、感染の連鎖を防ぐ。

ダラス移転に伴い、同社は科学、セールス、サポートの分野で数百のポジションを追加する予定で、本社ならびに研究開発(R&D)をワシントン州から移転した理由としてルーリー氏はテキサスの経済情勢を挙げている。