ダラスの経済発展は目覚しい〜 その裏側の問題とは?

ダラスの経済発展が目覚しいことは、本ブログで幅広いジャンルのニュースを通して伝えている。しかし、全てが良い状況ではない。現在、西ダラス(West Dallas)周辺の住民が強制退去される問題が深刻化している。

西ダラス地域は貧困層が非常に高く、過去15年間で42%増加している。これは北米の都市で最も高い貧民層の上昇率となる。なによりも問題なのは、強制退去になった住民が次に行く場所を見つけることが困難になっていること。その理由には地域の開発が進むにつれて、同地域の下層住宅地の高級化が進んでいるためだ。

また、西ダラスから追放された住民の平均家賃は約$400ドル以下になる。BC Workshop調査レポートによると、$400ドル以下の家賃しか払うことができない人口は68,000世帯にあたることを伝えている。もし、郊外に負担できる住まいを発見できたとしても、住民は求職センターなどの施設から離れてしまい、交通費が増え、移動時間もとられることから、職の流動性の悪化に繋がってしまう。

年内にはより多くの住民が強制退去されることが予想されている。西ダラスを代表する州議会議員Eric Johnson氏は、問題を解決するために住宅手当に関する法案の改正を提出しているが、現時点では認可されていない状況だ。

参考