ダラスのベネチア?プロスパーに800億円の運河の街が誕生へ【The Marco, Bella Prosper】



記事ハイライト

  • ダラス北部プロスパーで、総事業費5億ドル(約800億円)を超える2つの複合開発が進行しています。

  • 「The Marco」では、15エーカー超のラグーンや船が通れる運河を中心に最大4,400戸の住宅が計画されています。

  • 「Bella Prosper」には、店舗、レストラン、オフィス、タウンホーム、ウォーターフロントホテルが整備される予定です。

Rendering by BlackStone Communities


ダラス北部プロスパーで2つの巨大開発

ダラス・フォートワース都市圏北部に位置するプロスパーで、「The Marco」と「Bella Prosper」という2つの大型複合開発が動き出しています。両事業の総額は5億ドル(約800億円)を超え、住宅だけでなく、商業、ホテル、オフィス、文化施設を集めた新たな街づくりとなります。

プロスパーは、かつての小さな農村から高所得層が集まる郊外都市へと急成長しました。2020年から2025年にかけて人口が50%以上増加しており、ダラス・ノース・トールウェイ周辺では商業開発の重要性も高まっています。地域の住宅、教育、治安などについては、プロスパー市の全貌を解説した記事でも詳しく紹介しています。


水上交通も計画する「The Marco」

Rendering by BlackStone Communities

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The Marcoは、ダラス・ノース・トールウェイとUS 380の北東角に計画されている、143エーカー(約58万平方メートル)のイタリア風複合開発です。事業費は約3億ドル(約480億円)と報じられています。

主な計画内容は高層住宅、中層アパート、シニア向け住宅、戸建て、ラグーン・運河などがあります。

開発の中心にはラグーンと運河が設けられ、水上タクシーが走れる規模になる計画です。水辺には、イタリアの夕方の散策文化をイメージした幅約7.9メートルの遊歩道「パッセジャータ」や公共広場、中庭が配置されます。

最大4,400戸の住宅のほか、路面店、オフィス、企業本社向けキャンパス、ホテル、舞台芸術センターも計画されています。1ベッドルームの家賃は月額約2,500ドル(約40万円)からを想定しており、高級住宅を含む都市型コミュニティとなる見通しです。

なお、2026年8月18日、プロスパー計画・ゾーニング委員会は、The Marcoの用途変更案を4対2で承認し、市議会に承認を推奨しました。最終判断は2026年9月22日のプロスパー市議会で行われる予定で、記事執筆時点ではまだ正式承認されていません。


ホテルと商業施設を備える「Bella Prosper」

Rendering by Bella Prosper

Bella Prosperは、First StreetとLegacy Drive付近に建設される約63エーカー(約25万平方メートル)の複合開発です。最新報道では事業費約2億4,000万ドル(約384億円)とされています。一方、プロスパー市の過去の審議資料には3億1,360万ドル(約501億7,600万円)との記載もあり、計画変更に伴って事業費が更新された可能性があります。

施設には83戸のタウンホーム、店舗、レストラン、オフィス、保育施設、139室のウォーターフロントホテルが含まれます。プロスパー市議会は2026年6月に計画を承認し、2028年から2035年までの4段階で整備される予定です。


プロスパーの将来を左右する開発に

The MarcoとBella Prosperは、住宅供給を増やすだけでなく、買い物、仕事、宿泊、娯楽を同じ地区に集約します。特にThe Marcoは、運河を移動手段や景観施設として取り入れる点で、一般的なダラス郊外の住宅開発とは大きく異なります。

一方、最大4,400戸という規模に対しては、交通量、学校、公共サービスへの影響を慎重に検討すべきだとの意見も出ています。両開発が完成すれば、プロスパーは静かな住宅都市から、ダラス北部を代表する商業・観光拠点へさらに変化していきそうです。

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参考出典:Culture Map Community Impact Local Profile